小田嶋さんのコラム
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20100722/215533/?P=5
と、そういう経営者が展開している居酒屋ののれんをくぐると、従業員が絶叫していたりする。
「はい喜んでぇー」
「らっしゃいませっええええ」
「はい、アタリメ一丁うがかいましたぁああああ」
とても元気が良い。
私は、席に座るなり帰りたくなっている。
彼らの演技がうっとおしいからだ。
いつの頃からか、日本の接客業の現場は、過剰なやる気アピールに席巻されてきている。
ファーストフード店全般を覆うテンパった接客。ドラッグストアの店員が見せる過剰な笑顔。
おそらく彼らのあの必死な態度は、「必死に頑張る者だけが生き残れる」ぐらいな経営者の哲学を現場に浸透させた結果であるのだろう。
が、彼らの必死さは、顧客である私に向いているのではない。居酒屋の店員は、抜き打ち的に接客チェックをしている覆面検査員や、社内ゲシュタポ組織の目を意識する形で、必死の接客をアピールしている。どうせそうなのだ。
その体育会風の一丸唱和は、古いタイプの客である私のようなおっさんには、ちょっと面倒くさい。
ねえ、お嬢さん。そんなにおっきな声出さなくてもわかるから、お願いだから普通にしゃべってくださいな、と、そう言ってさしあげたくなる。